ユーザーに対して無関心ではいられない

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今朝読んだこちらのアクセシビリティの記事の「Webデザイナーや開発者は往々にして、自分たちの制作物に誰がアクセスして使うのかという点に関して無関心です。」「使いやすさなどよりビジュアルが優先されることも多い」という言葉から思い出した出来事があり、それについて書いてみようと思います。

Webサイトは誰を見て作るべきかといえば、それはユーザーです。記事にあるように私たち制作側の人間は本来は「誰がアクセスして使うのかという点に関して無関心」ではいられません。
記事にあるのは、一部の障害がある方についての対応の話ですが、これからご紹介するのは、一部の〜ではなく、サイトを使うメインターゲットに対してさえももしかしたら無関心になってしまっている場合もあるというお話です。

印刷物や広告の視点

その案件は、体調の悪い方や病気の方、その家族が見る薬の口コミサイトで、別のデザイナーさんが作られたデザインの方向性が間違っているということで、デザイナーとしてお話をおうかがいしました。
具体的にはサイト制作前段階で商品のブランディングがしっかりなされていて、現在のWebサイト用に作られたデザインは方向性が違っており、もっと渋い感じにしないといけないというお話でした。

これは、広告に携わっていると普通のこと(正しいこと)だと思います。どういう位置づけで商品を売るか、商品イメージをブランディングにより確率して、統一したイメージで消費者に商品を認知してもらうために、間違ったイメージを出す訳にはいきません。

Webデザインの視点

ただ、Webに関わる立場としては、広告目線だけでサイトを見ることはできません。
そのサイトは「体調の悪い方や病気の方、その家族が見る薬の口コミサイト」なのです。

実際私がデザイン案を見て最初に「このデザインは間違っている」と思ったのは、ブランディングにデザインが合っていないということではありません。体調が悪い人が見るサイトなのに、情報は細かく、文字が小さく、左右に目を動かさないといけない=気持ち悪く感じやすい、じっくり見ないと何が書かれているか理解できないという、元気な人に向けたデザインになっていたからです。

私はめまいの病気になったことがあり、そのときは本当に辛かったです。体調が悪いときの状態をご存知でしょうか?
元気なときと違い、モニターを見ているだけでも辛いのです。細かい文字は読めません。状況を把握する力が元気なときよりかなり落ちています。どこに何があるか探すのも辛いです。何ページも見る気力がありません。
つまり、そういう状態の人も使うという前提のサイトなのです。

それなのに「ブランディングと合っていない」ということだけが議題になっていました。

ユーザーはどんな人?やっぱりユーザーについてもっと知らなければいけない

制作に携わっていると、広告や雑誌・グラフィックデザインに影響を受けていたりしますし、見た目のデザインを素敵にしたい!という気持ちが先立ってしまうものですが、「自分たちの制作物に誰がアクセスして使うのかという点に関して無関心」ではいられません。
使いやすさなどよりビジュアルが優先され」ると、せっかく役に立つ口コミサイトを作ろうと思ってスタートした企画であっても使ってもらえなくなってしまいます。

常に私たち制作側は、ユーザーの立場でサイトを考えなければいけないのだ、と強く思っています。