「イノベーション・オブ・ライフ ハーバード・ビジネススクールを巣立つ君たちへ」を読みました

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経営学の理論を用いて、どうしたら幸せな人生が送れるかの指針となる考え方が自身の体験とともに紹介されています。
キャリア・家族・友人・心の在り方など、人生を豊かにするために必要な要素をどのように持ち・作り・継続していくか。
誰もが人生の中で必要となる考え方を、企業の意思決定や考え方の例から学ぶことができます。多くの企業例は非常に興味深く、また家族(特に子供)に対する考え方など参考になることが多かったです。

多くの方がWeb上で感想を書かれていらっしゃるので、ここからはWebデザイナーの目線で感想を書いてみたいと思います。
実は本の中で最も興味をひいたのが、IKEAの事例を紹介している章です。今のWeb制作に用いられている理論が、理解しやすく紹介されています。

理論の名前は「片づけるべき用事(“Jobs To Be Done”)」。
これまで「年齢、性別、学歴、所得水準など、人口統計学的属性にもとづくターゲット層に分類」している店舗が中心だったのにIKEAでは「片づけるべき用事」を中心に構成されているそうです。
「商品・サービスを購入する直接の動機となるのは、実は自分の用事を片づけるために、その商品を雇いたいという思いなのだ」

Web制作でも、例えばペルソナなど、属性に合わせてサイトを考えることも行いますが、私はこの「片づけるべき用事(“Jobs To Be Done”)」理論を使ってサイトを制作する手法がとても良いと思っています。

「私たちは特定のユーザー属性に従って、人生を送るわけではない。大学在学中の十八歳から三十五歳までの白人男性だからという理由で、特定の製品を買う人はいない。」

用事はいわゆる日本語で思いつく「用事」だけではなく、「パパやママを満足させておくという用事」や「自分をいい親だと思いたい」という用事もあり、様々なWebサイトでも同様の心的な用事がユーザーの動機になると思われます。

この理論について調べてみたところ、「イノベーションのジレンマ」でも紹介されているそうです。ぜひこちらも読んでみたいと思いました。